旧・手宮駅長官舎

1884(明治17)年築 旧所在地:小樽市手宮町
北海道初の鉄道である幌内鉄道の手宮駅の駅長官舎として建設




出典元 Railstation.net

中でも明治・大正時代に建設された機関車庫、転車台、貯水槽、
危険品庫、擁壁は北海道の近代史・産業史を考える上で
特別な遺産とされ「旧手宮鉄道施設」として国指定重要文化財に
指定されています

現在捜索中の日章旗には名前はないが「手宮駅長」と署名がある。
そのたったひとつのヒントを頼りに小樽市総合博物館へ当時の
駅長名や出征された加藤 實さんの情報を得られないか
問い合わせたところ、やはりこれだけの情報では厳しいそうで
手宮駅のOB会も10年前に解散されたのだという。

ただ、「鉄道省」という新たなヒントを頂いたので
そこからまた捜索すると「鉄道省職員録」をネット上で発見した。

その中に加藤 實さんの名前がありました。
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更に並列して田村 保さんの名前があり、日章旗にも為書きされた
すぐ近くに「田村」の姓が書かれてあり、再度小樽市総合博物館へ
お問い合わせしたところ嬉しい返答が届きました。

「ご連絡ありがとうございます。
これで旧鉄道省の職員であることははっきりしました。
次はご家族の調査ということになりますが、
前回述べた、当館の元職員に訪ねるしかないかと思われます」

「手宮駅長」という僅かな捜索のきっかけから始まり
ここ数日間で大きく前進しました。

国の国指定重要文化財にも指定されている旧手宮線鉄道に
関わっている日章旗、ご遺族に返還出来るよう
更に捜索を続けて参ります。