クローズアップ現代

2009年12月8日(火)放送

クローズアップ現代に代表者が出演されました。

出征する兵士の武運長久を祈って、家族や友人が寄せ書きした日章旗。
「これを持っていれば弾に当たらない」多くの日本兵が体に身に付け戦い
戦死した。その日章旗がいま、アメリカの武器オークションなどでさかんに
売買されている。
大半はアメリカ兵が戦場から戦利品として持ち帰ったものだ。
当事者や遺族が手放している。
戦後64年が経ち急速に「歴史」となろうとしている戦争の記憶。
だがその一方で、持ち帰ったことを後悔し
日章旗を遺族に返したいと強く願っている元アメリカ兵もいる。
戦争の記憶をどう語り継いでいけばいいのか。
さまよう日章旗の姿を通して考える。

また、放送2ケ月後に共に活動をされていた西羽 潔 様が亡くなられました。
放送後の後日談の記録が残っています。

そのまま、載せておきたいと思います。
「戦争を語り継ごうブログより」2009/12/2809:23

去る8日NHKテレビで放送されました「クローズアップ現代
さまよう 兵士たちの“日の丸”」は、NHKにも多くの反響が
寄せられました。

担当ディレクターによれば、<「日の丸を美化している」などの
若干のクレームはありましたが、おおむね好意的に受け止められ、
特に20代の若者に訴えかけることができたようです>とのことです。

当日画面に映された数々の日章旗についても、いろいろな情報や照会
が寄せられましたが、その中で再三大写しになった日章旗の持ち主
「小山寅與」さんの親戚の方からの情報で、ご遺族が新潟県におられ
ることが判明しました。

F072

小山寅與さんの身元は厚生労働省の調査でも判明せず、ご遺族探しは
暗礁に乗り上げていましたが、さすがゴールデンタイムのNHK全国
放送の威力は大したものです。

この日章旗はNHKの取材班が預かって持ち帰っていますので、早速
返還することになりましたが、ご遺族側は各地から一族集まって受け
取りたいから、大雪の季節が過ぎてからにしたいとのことで、3月ご
ろに返還が実現することになりました。
その上で永代供養されるそうです。

テレビでの元米軍兵士の証言にありましたように、この旗はサイパン
島で自決した小山さんが持っておられたもので、ご遺族にとってはお
そらく遺骨に代わる貴重な形見となるものと思われます。

私は西羽さんとはお逢いすることが出来ませんでしたが
このブログを読んでいるだけでも、とても嬉しそうで
文字が跳ねているかのように見えます。
彼の意思を尊重し、一枚、一冊、一個、遺品になるもの
全て、ご遺族へ返還するよう努力します。