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(日本語) 長谷伊三郎さんの日章旗
硫黄島からの遺留品
これは個人でご遺族を捜している方が所持されている「俸給支払証票」
厚労省へ依頼もしたが、捜索対象外という返事だったとのこと。
見る限り、特定出来そうだけどどういう基準で対象外になったのか
私には解らない。
詳しい人の意見も聞かせてもらいながら少し調べてみた。
ここに出てくる苗字は安荘・柳・内田・そして佐藤。
これだけ揃っていればネット上でも情報は得られる。
第145連隊
指揮官 池田 増雄 大佐
総員 2,727名
戦死 2,565名
生還 162名
出身地 大部分:鹿児島 外:九州各県
第3大隊長 安荘 憲瓏 少佐
同 7中隊 柳 義明 中尉
同 8中隊 長瀬 三男 中尉
同 9中隊 木下 一雄 中尉
同 歩兵砲中隊 益山 薩雄 中尉
独立歩兵第309大隊 粟津 勝太郎 大尉
独立速射砲第11大隊 野手 保次 大尉
同 第2中隊 金井 正人 中尉
安荘部隊は第145連隊大3大隊長 安荘憲瓏 少佐
柳隊は第7中隊の柳 義明中尉
内田千秋陸軍軍曹は主計係
そしてこの俸給支払証票は佐藤正秀上等兵のもの。
結論:第145連隊第3大隊第7中隊 の上等兵佐藤正秀さんの俸給支払証票
鹿児島県の遺族会にも照会してもらったが該当者がいなかったとのこと。
暫く調べ続けていると、今年4月19日の琉球新報にこんな記事が載っていた。
硫黄島の地上戦で亡くなった日本兵約2万2千人の中には沖縄出身者もいた。厚生労働省によると、都道府県の出身別の戦没者数に関する統計は取っていないという。ただ、硫黄島の戦没者遺族らでつくる「硫黄島協会」が保管する戦没者名簿には、100人以上の沖縄出身者の名前がある。
硫黄島協会の安荘正憲副会長(84)=横浜市=は鹿児島県出身で
父の憲瓏(けんりゅう)さんが硫黄島で戦死した。
憲瓏さんがいた陸軍歩兵第145連隊(約2700人)は大半が鹿児島の
志願兵だったが、そこには沖縄出身者も多くいた。
隊で生還したのは1割にも満たず、
安荘さんは「沖縄の方も状況は同じだったんでしょう」と語る。
遺族の高齢化が進み、今では沖縄の遺族との交流も途絶えているという。
硫黄島協会の副会長さんが第3大隊長 安荘 憲瓏 少佐の実の息子さん!!
このことを知らせると、既にコンタクト済で安荘さんから鹿児島県遺族会へ
仲介してくれたのだという。
硫黄島協会関係者であれば非売品の「硫黄島のあゆみ」を見れば解るのに。
あれには硫黄島で亡くなられた英霊達の名が載っているとても貴重な本
私が喉から手が出るほど欲しいと思っているものでもある。
まぁ、鹿児島県遺族会から該当者なしだとすると、沖縄県出身かもしれない
もしくは九州の他県か。
もうこの遺留品は目と鼻の先まで来ていると思う。
2015年の東京新聞にも載っていました。
安荘(あんしょう)正憲さん(80)=横浜市磯子区=の父憲瓏(けんりゅう)さんの遺骨は九八年、千鳥ケ淵戦没者墓苑に納められていると分かった。遺骨の発見は八六年。十二年がたって偶然、記録や証言との照合ができ、身元が明らかになった。しかし、すでにほかの身元不明の遺骨とともに墓苑で眠り、父の遺骨だけ取り出すことはできない。「母と同じお墓に入れてあげられれば良かった。もうどうしようもない」と嘆く。
https://www.tokyo-np.co.jp/hold/2015/Postwar70th/dengon70th/CK2015021502100004.html
安荘正憲さんが父親である安荘憲瓏 少佐のことを語られています。
厚労省の遺留品リスト
旧日本兵遺留品のご遺族を何年も捜索していると
必ず一度は訪問したことがあるサイトに辿り着く。
厚労省の遺留品リストが載っているページも
そのひとつ。
厚労省 遺留品リスト一覧
https://www.mhlw.go.jp/bunya/engo/seido12/iryuhinlist.html
今回はその厚労省の遺留品リストの1品で
「これなら解るんじゃないか?」というのが
何年も表示され続け解決されていないようなので
私がちょっと調べてみた。
これが厚労省サイトに載せてある「木札」
表には「横須賀郵便局気付ウニ七謄一八三二二部隊 松原隊 中西永太郎様」
裏には「石川県鳳至郡釼地村字馬渡 中西とよ出」
「ウニ七」は硫黄島の所在地を意味する。
石川県鳳至郡釼地村字馬渡は
現在 石川県輪島市門前町馬渡
これがその地域
数える程しか住んでいない地域のようだけど
その数少ない中で「木札」に書かれている
「中西」の姓が1人だけいました。
これはほぼご遺族に間違いないのでは。
Google earthでもその方の建築物はありました。
ここまでくれば、あとは直接聞いてもらうしかないですね。
私が直接連絡しても良いのですが
一応、保管されているのが厚労省なので
担当部署へ、この記事内容を参考にしてもらうよう
メールで送っておきました。
しかし、なんで「木札」にあのようなことが
書かれているのか、それが摩訶不思議です。
ハガキがなく、木札に書いて送ろうと思っているのか
それとも、誰かがあの木札に気づいてくれて
日本のご遺族へ届いて欲しいという願いなのか。
今現在、硫黄島から日本へと戻ってはきたものの
漂流しているような状況なので、1日もはやく
ご遺族の元へと戻ることを願います!